このレポートはあなたに向けたお手紙です。

 とても大切なお手紙です。


 経営コンサルタントとしてのビジネス情報でも

 儲けのネタでも億万長者になる秘訣でもありません。

 お金以上のモノを得られるとても大切なあなたへのお手紙です。
 


 それは・・・

 もういい加減、
 前向きに生きるのなんてやめませんか?

 

 私はもうとっくの昔にやめました。

 3年前、東京四谷にある広告制作会社を整理し、

 この千葉県成田市の地で、経営コンサルタントという商売を始めた瞬間から
 ズーッと後ろ向きです。

 バカバカしくて前向きに生きたくないというのが、その理由です。

 疲れたんです。

 前向きに生きるフリをするのが。



 起業したのが22歳。

 そして紆余曲折しながらも
 株式会社ワイズワンという会社を設立したのが33歳。

 今から11年前です。

 前の2社は共同経営という形で経営していましたから、
 ピンで起業したのはその11年前です。

 当然、共同経営なんてうまく行くはずはなく、頓挫し整理しました。

 そしてピンで起業。


 その時はじめて感じたことは

 「会社経営は勝つか!負けるか!引き分けはない」ということです。

 日本の税制の問題もありますが、
 勝ち続けることが企業経営の使命なのです。

 この時、正直、「アチャ!」と思いました。

 勝ち続けることの重圧ですね。

 勝ち続けるということは常に前向きを私に強制します。

 それに対して、もう私の無意識では結論が出ていました。

 「無理だ!」「出来ない」

 その時からいかに後ろを向こうか、
 このゲームから降りようか、ということばかり考えていました。

 前を向くフリをしてです。


 私は後ろ向きです。

 そして、3年前、40歳という人生の折り返し地点に来たときに、
 やっと後ろを向くことを決意しました。

 バカバカしくて、アホくさくてやってられないというのが本音です。


 だって、あなた、人間は必ず死ぬんですよ。

 永遠に生き続けることは出来ないのです。

 生まれ、今、生きているということは、
 それは死が歴然と存在するから生きているのです。

 死があるから生があるのであり、生まれたから死ぬのではないのです。


 死ぬ存在だから今、生きている。

 言っていることは同じですが、まったく違います。

 これが前向きではない、後ろ向きの死生観です。

 だから死ぬのです。


 昨年、私の友人が亡くなりました。
 まだ40歳という若さです。

 彼は私と同業のコンサルタント。
 著作もあります。

 2年前にお会いした時、
 2作目の著作に関して熱く語っていたのを覚えています。

 しかし結局、彼は2冊目の著作を書き上げることもなく、亡くなりました。

 亡くなる直前の彼とお会いしたわけではありませんが、
 私が今やるべきことは前向きに仕事をこなすことではなく、
 立ち止まり後ろ向きに生きることだ!

 そう確信しました。


 前向きに階段を駆け上がっても更なる階段は必ずそこにあります。

 上れば上るほど、その階段は急勾配に上に向かって存在しています。

 どんなに前向きに駆け上がっても中途半端なのです。

 全ては完結しません。半端な状態でジ・エンドです。


 あまりにもバカバカしいと思いませんか?


 私たちにゴールはありません。

 ただ遙か先にゴールテープがあるような錯覚があるだけです。

 よく人生を登山に例える方がいらっしゃいます。

 下山することが難しいと。

 しかし、これももっともらしい嘘です。

 下山した下にまた、ゴールというフィニッシュラインは依然としてあるからです。

 人生は山でもなんでもありません。
 所詮、暇つぶしです。

 すべてが中途半端であることには変わりません。


 では何をするのか?それは簡単です。

 前を向かなければいいだけです。
 
 前を向くことにおいて、ゴールがあるような錯覚が生じるわけですから、
 前を向かず後ろを向けば
 自然とゴールなどという幻影は消えて無くなります。

 中途半端ではなく、もうその時点で完結です。

 後ろを向いたその瞬間から、すべては成され終わる。

 いつ死んでもなんの悔いはありません。


 だから、私は後ろ向きを選びました。

 そして何をしているのか?

 ただ立ち止まっているだけです。

 そして、今、ここに私という人間が存在することの不思議に
 ついて考えることです。


 だから私は後ろ向きです。

 彼の訃報が届いた翌日から毎日、午前中、ジョギングをして過ごしています。

 生まれ育ったこの地を噛みしめながら、

 生きているという鼓動、

 生きているから感じる疲労、

 そして足の痛みを感じながら、

 その風景、気温、風、時間の中にいる私を見つめながら。



 


    私の会社、ワイズワンはココモというデザイン会社と合併した。
    経理は当然、一緒になった。

    5月合併し、7月に財布が一緒になったその時。

    パンドラの箱を経理である家内があけた。


    そう。パンドラの箱。

    企業の成績はお金である。

    お金にいつも目を背ける習慣がついた。
    そしてそれが私の企業の体質となった。

    私にとってのパンドラの箱とは「お金」経理。

    会社の財務内容。
    それは現実だった。

    現実に目を背けた12年間だった。


    「暴力的な死はすべてを変える。緩慢な死は何も変えない」ボードリヤール


    合併しないでそのまま続けていたら何も変わらなかっただろう。

    合併という暴力によりすべてを変える機会を与えられたことに
    今は感謝さえしている。

   「こんな会社の経理なんかできない」と泣いた家内。

    見たくない現実を見させられた瞬間だった。


    もうこの時、この会社の死=破綻を意識した。

    そしてそれは遠い未来ではなくもうすぐそこまで来ている。
    本番5分前のイベントのようだった。

    カオスがオーダーになるまさにカオスの縁・・・・


   『パンドラの箱』

    ゼウスがパンドラにあらゆる災いを封じ込めて人間界によこした箱。

    これを開いたために不幸が飛び出したが、
    急いで蓋をしたために希望だけが残った。

    パンドラの箱を開ける。

    希望は最後に出てくるモノだ。

    希望が先か? 現実が先か?
 
 
 
    もう誰もが聞き飽き、そして言い飽きただろうが、

   「景気がいい悪い」と人はいう。
   「厳しい経済環境の中」と皆がいう。

    どうでもいいだろ!そんなこと。


    私たちが見るのは景気でもなんでもない。

    現実を見ればいいだけだ。

    景気に希望を持つことは
    希望が先で現実は後からついてくるという考えではないだろうか?
 
    そうじゃない。現実が先で希望が後。
  
    だからパンドラの箱は希望が最後まで残った。
  
    現実という災いの後から希望がついてくる。
 
    見たくない現実とはお金だった。


    そう「希望」は後だ・・・。
 

    ・・・・・・・・・・・・・TO BE CONTINUE
  
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