|
広辞苑は版を重ねるごとに分厚くなる。
語彙は増えているのだが、
片一方で今まで使われていた言葉は
削除されている。
変換されないのだ。
例えば今回のニュースレターを書いていた時もそう。
「気狂い」という語が変換されない。
この「気狂い」
私は「きちがい」と読むのだが、
もう10年以上前、あのゴダールの「気狂いピエロ」を
「きぐるいピエロ」と読んでいたのには驚いた。
「きちがい」の間違いじゃないの?と聞き返したが、
「イエ、きぐるい」ですと言われた。
みんな、「きぐるい」と読んでいます。と一般化までされた。
まぁどちらでもいいのだが、
この「きぐるい」でも変換されない。
「きちがい」は「機知外」に
「きぐるい」は「機具類」に。
蔑称である。
だから、この手の言葉は世の中から抹消される。
人を傷つけるから、使うことをタブーとされる。
でもさぁ?
「考えるコンサル」
「傷つけることも本来の言葉の役目である」
誰もが傷つかない言葉。
そんな言葉ばかりで楽しいのか?
それは付和雷同し、迎合する。
それははじめから発する必要のない言葉ではないか?
傷つくと言うことは届くという意味もあると思うが、
では「気狂い」をどの言葉に置き換えるのか?
精神異常者ともいうのか?
どちらが蔑称なのか?
同じじゃないか?
テレビで謝罪し、泣くことの程だとは
私は思わない。
だから、つまらん歌ばかりお前は歌ってるんだ。
実に下らん。
これは届かない言葉を是とする風潮だと私は思う。
すべてが商業主義なのだ。
音楽はクリエイティブであり、芸術だと思っていたが、
どうやら違うようだ。
そういえば最近、発禁されたアルバムって聞かなくなった。
これはある意味、言語の退廃ではないだろうか?

差別用語推進委員会でも作るか? |